これはもしかしたら国際結婚に限ったことではないのかも知れません。
結婚は、もともと他人同士だった二人が、一生涯、来る日も来る日も毎日一緒に生活を共にしていく契約を取り交わし、その契約を現実に実行して行く事ですから、国際結婚でなくても、ものすごいエネルギーを必要とするものです。
日本人同士の結婚でさえそのような大変な作業なのですから、更に多くの障害が待ち構えているであろう国際結婚に費やさねばならないエネルギーは計り知れないものかも知れません。
ここでいうエネルギーの源泉となるのは、臆面なく書くならば「愛の力」であり、端的にいうと「好きで好きで仕方ない」パワーなのかもしれません。
しかし、他人は、とくに入管は、「遠い異国同士で産まれ、生活様式も習慣も違う二人が、突然、一生を捧げて暮らしたいくらい好きになる」はずがないと考えています。
私もそう思っています。
堅実で仕事ができる行政書士は、そのぐらい冷徹でないと勤まりません。
雷に打たれたように始まる電撃結婚なんてハーレクインのページにしか存在しないと承知している入管と同じ感覚を備えた上で、自分が何をもって真実の愛と納得できるかを模索する能力が本当のプロには必要なのです。
国際結婚の手続きを依頼する素人の方と同じ視野でしか見えない、すぐに二人の気持ちを理解してくれる、変に物分かりの良い行政書士に頼んでも、何のメリットもないことは目に見えています。
まず、電撃結婚する前にお互い「何で好きなんだろう」を明確に自覚してから専門家に相談するのが良いでしょう。
ふたりの気持ちの「理由」がはっきりしていることで、依頼する行政書士は最善の入管対策を立ててくれるでしょうし、自分の気持ちを冷静に見つめることで、どちらかが騙されていただけだったことに気付く事もあります。
そして、お互いが自分の人生になくてはならない存在だと再確認したときは、ASC申請支援センターの門を叩いてください。
あなたの事をトコトン疑ってかかるつもりの、かく言う私自身も電撃結婚をしていますから、もしかしたら味方になって差し上げれるかもしれません(笑)。