外務省ホームページにて、平成26年6月17日付報道発表がなされ、インドネシア，フィリピン，ベトナム，インド国民に対するビザ緩和が発表されています。
政府は「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2014」を観光立国推進閣僚会議で決定し、これに基づいて今回の緩和策が決められたようです。
とくにインドネシア人に対してはICパスポートの事前登録を前提に「ビザ免除」がなされる大胆な緩和策です。
2億5,000万人の人口を持ちなおかつ日本から比較的距離が離れていないインドネシアは、観光立国を目指す日本にとっては重要な位置にあるからでしょう。
ちょうど今、インドネシアの方の帰化申請を受任していますが、少なくとも私が出会ったインドネシア人の方々は日本人と変わりなく穏やかな紳士淑女ばかりです。
今回の「ビザ免除」で良い文化程度の旅行者の方が多くお越しになることを願っています。
ところで、「ビザ免除」つまりVISA無しでの入国は短期滞在ということになりますが、短期滞在から日本人配偶者ビザへの在留資格変更は「やむを得ない場合」を除いて禁じられています。ただ、日本人配偶者ビザへの変更（正確には「日本人配偶者等」の在留資格変更）は良い行政書士に依頼することで「やむを得ない場合」として認められる事が多いので、チャレンジしてみる価値はあることでしょう。
しかし、大事なことは、本国に居る間に結婚することが決まっている場合には、やはり、「日本人配偶者等」の在留資格認定から始めるべきです。
今回のビザ緩和については、外務省の発表を下記に引用しておきます。
ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ､ﾌｨﾘﾋﾟﾝ､ﾍﾞﾄﾅﾑ､ｲﾝﾄﾞ国民に対するビザ緩和
平成26年6月17日付外務省報道発表
1 本17日，観光立国推進閣僚会議が開催され，外務省として，訪日外国人2,000万人の高みを目指す観光立国推進，成長戦略，ひいては人的交流の促進に貢献するべく，インドネシア，フィリピン，ベトナムに対し，相手国の協力を得つつ，可能な限り早急に3か国全てのビザ免除の実現に努力し，まずは以下の大幅なビザ緩和措置を行うこととしました。具体的な運用開始時期及び詳細については，現在検討中です。
（1）在外公館へのIC旅券事前登録の下でインドネシア向けのビザ免除を行う。
（2）フィリピン及びベトナム向けに数次ビザの大幅緩和及び指定旅行会社経由で実質免除並の一次観光ビザの緩和を行う。インドネシアについても同じ措置を併せて実施する。
2 また，本年1月の安倍総理の訪印の際に決定したインド向けの数次ビザの発給を今夏までに開始します。